2008-12-12 Fri
今日のタイトル 「伝説の男」。これ、シリーズ化します。 もう宣言しちゃいます。
最近流行の スピンオフ ってやつです。
日本語に訳すと 外伝 ですね。
ずっと温めてきた企画です。 まあ、ただの 思い出話 ですけど。
こういう話を ここでしてもいいのかなって、未だ ちょっと自信のない
お母ちゃんこと のりじです。 こんにちは。
☆ ☆
コテツさんは、小さい頃から 掃除機が好きでした。
掃除機というか コードで遊ぶのが好きだったんです。
掃除が終わって シュルシュル巻き取られるコードを 手で 「バシッ」って止めるの。
私も コンセントが跳ねて 彼の顔に当たったりしないよう、少しずつ巻き取って
彼のお遊びに 喜んでお付き合いしていました。
コテツさんが そのお遊びをしなくなったのは、2歳下の 弟を迎えた時です。
弟の名前は 「武吉(ぶきち)」。
今は 訳あって、神様に預かってもらっています。
さて、この武吉くん、掃除機がダメな子 でした。
彼が来て 初めて掃除機をかけた時、怖がっちゃって ものすごい慌てっぷりで
こたつの中に 逃げ込んじゃいました。
部屋の隅で 掃除が終わるのを待っていたコテツさんは
そんな武吉くんの様子を見て、ボー然 …。
掃除が終わって 私が 「コードさん しまっちゃうよ? 遊ばないの?」 と
声を掛けても、こたつの中の武吉くんを気にして、覗き込んだまま。
翌日 また掃除機を掛け始めると、やっぱり武吉くんは こたつにイン。
すると 今日は ピョイッと顔だけ出して 「わおーんっ!」。
「ありゃりゃ~、これは重症だわ。 参ったな~」 と思っていると …
なんということでしょう!
コテツさん、掃除機にぴったりくっついて 寝そべってるではありませんか!
それを見た武吉くん、安心したのか 掃除機 怖くなくなっちゃったんです。
すごくないですか?
コテツさんだって、作業中の掃除機は そんなに好きじゃなかったんですよ。
数日前まで 一人っ子で、甘えんぼで やりたい放題だった 2歳の男の子 が
まだ 家族になったばかりの 赤ん坊のために 身を挺して …!
私、泣きました。
私の子育ては間違ってなかった!
嗚呼、人生って素晴らしい! (←?)

さて、伝説は これだけじゃ終わりませんよ?
更にその2年後、猫の弁天くんが 拾われて 家族の仲間入りをしました。
弁にゃんが ウチに来て、初めて掃除機を掛けた時。
コテツさんは キッチンマットの上で おくつろぎ中だったのですが
慌てて立ち上がって、弁にゃんをじっと見つめています。
私もその時、「弁ちゃん 掃除機大丈夫かな」 と思っていたので
コテツさんの行動の理由が すぐに理解できました。
2人の予想に反して、弁にゃんは 身動きせずに じっと座っています。
コテツさんは ゆっくりと またキッチンマットに寝そべり
私は 安心して 掃除を終わらせました。

実は弁にゃん、あまりの恐怖に腰抜かしてただけだったんですけど(汗)
更にそれから3年後、武吉くんが天国に行き、ひなっちが やってきました。
ひなちゃんの時は、コテツさんも とりあえず 首だけ上げて 様子見。
自力で ウロウロ逃げられると判断したらしく、すぐ寝ちゃってました。
今でも コテツさんは 掃除機を出すと わざと 廻りこんで寝転がります。
「ちょっとどいて」 と私が言うまで、例え 目の前にホースが迫ってきても
ピクリとも動きません。
まるで 我慢大会でもやってるかのよう …。
弟や妹に 「おれはこんなの 全然平気なんだぜ」 と 見せつけてるみたいです。
「あの時」 私が褒め称えたのを まだ覚えてるのかしら。

はいはい。 頼りにしてますよ。
お兄ちゃん!

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